「3番間違っているよ」
と声をかけると
「あっ」
と言ってすぐに間違いを消してしまう生徒がいます。
「そこはbe動詞を使えないんじゃない」
と伝えると
「ん?」
と言いながら自分の書いた答えを消しています。
間違えたところを教えるとすぐに行動してくれることは嬉しいですが、消しゴムでゴシゴシとする前にしなければいけないことがあります。
それはなぜ間違ったのか確認することです。
つまり間違いを消す前に見直しをする必要があるんですね。
当たり前のことですが、意外とできていない生徒が多いのも事実。
特に勉強を苦手とする生徒ができていないことの一つです。
今回はそんな「間違いを消しちゃう生徒」と「間違いを消さない生徒」の違いを見てみましょう!
間違いを消しちゃう生徒あるある①
なぜ間違えたのか分からない
当然と言えば当然ですが、間違いをすぐに消してしまうのでどこが間違いだったのか分からなくなります。
それでやり直しをしても、正解にはたどり着きません。
もちろん当てずっぽうでも答えが正しくなることはありますが、正しい考え方で正解を導いたとは言えません。
自分の間違いの原因が分からなければ、一生同じ間違いを繰り返してしまいます。
原因解明のためにも、間違いを消してはいけません。
間違いを消さない生徒は・・・
「3番間違っているよ」
と声をかけると、手の動きが止まります。
何もしていないという訳ではなくて、間違いを考えているからです。
そして書き直す前に、必ず私に間違った理由を確認してくれます。
そうして間違いに納得した上で、問題を解き進めていくのです。
間違いを消しちゃう生徒あるある②
そもそも考えて答えていない
間違いをすぐに消してしまう生徒は、問題を解く時点で考えていない生徒がいます。
- 自分で考えた変な規則性に合わせて解いてしまう。
- なんとなく覚えている知識を当てはめて答えている。
- 自分なりの考えになっている。
「ちゃんと問題を考えて解いている?」
と聞くと
「私なりには考えています」
と言ってくる生徒がいます。
こういう生徒の大半は正しい解き方・考え方を教えたのにも関わらず、その方法で解こうとしない生徒です。
そしてその理由のほとんどが、面倒くさいからです。
しかし自分なりのスタイルで、正しく問題を解けている生徒も中にはいます。
これらの生徒の違いは何でしょうか?
それは基礎を正確に理解しているかどうかです。
基礎をきちんと理解できているのなら、多少自己流の解き方になっても間違えることはありません。
しかし基礎すらも自分なりのやり方にしてしまうと、それは間違えてしまします。
何でもかんでも私なりに考えているでは、それはもう考えていないと同じことではないでしょうか。
「考える」ことの大切さは、こちらの記事をお読みください。
間違いを消しちゃう生徒あるある③
間違いが恥ずかしい
周りの子ができているのに、自分だけ間違うのは恥ずかしい。
このように感じている生徒は、勉強が苦手な子の中には多いと思います。
点数が低すぎて周りから隠してしまったり、友達のテスト結果の話が嫌味に聞こえたり。
間違い=恥ずかしいこととなってはいませんか?
とはいえ人間だれしも間違うことは恥ずかしいものです。
私も変な言い間違いや失敗をしてしまうと、それはそれは恥ずかしいです(笑)
でもその間違いは受け入れて、今後もうしないようにしていかなければなりません。
しかし子供にとっては難しい話でもあります。
だからこそ勉強の間違いに関しては、家庭教師という存在がいるのではないかと思います。
友達やクラスの子には言い難くても、家庭教師にはまだ言いやすいのではないでしょうか。
これまで数多くのとんでもない間違いを見てきた私たちは、ちょっとやそっとの間違い方ではうろたえませんよ😁
ましてやバカにすることなんてありません。
間違いを恥ずかしく思ってもいいので、まずは先生と一緒に受け入れることから始めてみましょう。
間違いは努力の結果
問題を間違えたということは、勉強をしているということです。
しかし間違いを消してしまえば、その勉強は消えてしまします。
つまり勉強に費やした努力も消えてしまうのです。
私は授業中も宿題をやってもらうときも、間違いを消さないように伝えます。
どうして間違えたのか考えてほしいし、分からなければ一緒に考えてあげられるからです。
そして間違えた理由が分かれば、新しく解き直しをしてもらいます。
間違えた問題を新しく解き直すことを面倒くさがる生徒もいますが、そこだけは譲れません。
間違えたところだけを消してやり直す方が楽ですよね。
でも自分の努力を消しちゃうなんて、もったいないですよ。
どんなことでも間違い(失敗)という自分の努力を受け入れて、成長していきましょう!
【自由な考え方で、勉強を楽しもう】
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楽しく勉強して、目標を達成しよう!