手を挙げるアヒル

よく生徒から

「先生、分かりません」

と言われることがあります。

質問に来てくれることは大歓迎ですが、残念ながら「分かりません」は質問ではありません

 

「先生、眠いです」

と言われたら

「なら顔を洗いなさい」

と返します。

「先生、おなかが空きました」

と言われたら

「おにぎりでも食べなさい」

と答えます。

「先生、分かりません」

と言われたら

「じゃあ考えなさい」

と言わざるを得ないでしょう。

 

返事が冷たく感じられるかもしれませんが、このような会話になりそうなことが度々あります(笑)

なぜだか分かりますか?

それは生徒が単に自分の状態を言っているにすぎないからです。

質問というものは状態を言うこととは違います。

質問は最後に?が付いても意味が通るものでなければいけません。

英語の疑問文には必ず?が付きますよね。

それと同じで日本語の質問も、語尾に?を付けておかしくないような表現にしなければいけません。

例えば

  • 「ここの文法が分からないのですが、どう考えればいいですか?」
  • 「この計算で使う公式は、これで合っていますか?」

このような言い方でなければ、それは質問とは言えません。

「先生、分かりません」

では

「はい、じゃあ考えて」

と言うしかないのです。

 

とはいえ実際の授業ではこのように答えることはありません(笑)

なぜならほとんどの生徒は最初「分かりません」と言ってくるからです。

なんなら何も言わずに固まっている生徒もたまにいます。

正直「分かりません」と言ってくれるだけマシなこともありますからね・・・

なので実際は

「何が分からないの?」

と返します。

すると少しは質問らしくなって、改めて私に聞いてきてくれるのです。

 

自分の状態を伝えるのではなく、質問ができるということは勉強をするうえで非常に大切です。

質問ができるということは、自分なりに考えてみるというプロセスを踏んでいるからです。

考えるという行為を省略して、学問の理解が深まることはありません。

先生に聞いてなんでも教えてもらった方がすぐにスッキリするかもしれませんが、考える時間がなければそれは勉強とは言えませんよ。

考えて考えて自分なりに「分かった!」「理解した!」という瞬間がなければ、いつまでたっても学力は身に付かないのです。

 

 

ここまでの話で分かるように、私に「分かりません」と言ってもすぐに答えを教えてあげることはありません。

必ず質問で返します。

そのせいでイライラしている生徒も中にはいますが、そこは生徒と私の根比べです(笑)

ですがやはり勉強を始める第一歩は、考えることから始まると思っています。

これまで

「なんとなく解きました」

と言っていた生徒が

「ここは現在形で主語が三人称単数だから、動詞にsを付けるんですよね?」

と質問をしてくれる瞬間が、とても嬉しいです。

周りからは「そんなの当たり前だろ」と思うことでも、初めて考えて質問をしてくれた生徒には感動すら覚えます。

勉強のスタートラインに立てた瞬間です。

 

でもようやくスタートラインじゃないのと思いましたか?

そんなことはありませんよ。

この先立てなかったかもしれないステージに上がれたことは、結果はどうあれ指導者として嬉しいものなんです。

 


 

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