突然ですが、家庭教師の仕事は何だと思いますか?
- 生徒の成績を上げる
- 志望校に合格させる
- 勉強習慣を身に付けさせる
- 勉強の面白さを知ってもらう
などなど
勉強に関係することを思い浮かべるのではないでしょうか。
どれも家庭教師として大切な仕事です。
中には生徒とのコミュニケーションや学校生活のフォローをお願いされることもあります。
それぞれのご家庭で内容に違いはあれど、どれもお子さんの成長を手助けすることが仕事となります。
しかし実はもう一つあります。
それは保護者とのコミュニケーションです。
ご家庭からするとあまり意識することはないかもしれませんが、家庭教師からするととても大切な仕事の一つです。
特にお子さんの現状をいかに正確に伝えて、今後の目標をいかに適切に設定できるかは、保護者とのコミュニケーションにかかっています。
確かにご家庭に直接伺える家庭教師は、塾よりも保護者と先生のコミュニケーションが取りやすいです。
しかしそれ故にミスコミュニケーションには気を付けないといけません。
生徒と保護者と先生でズレた目標を追いかけていては、トラブルに繋がりかねませんからね・・・
だからこそ家庭教師の仕事は、生徒と保護者それぞれにコミュニケーションを適切に取る必要があるのです。
生徒とのコミュニケーションもさることながら、保護者とのコミュニケーションも実は難しかったりします。
それは生徒への理解が保護者と先生とで違うからです。
保護者がお子さんの現状(お子さんの勉強の理解度)を間違って認識していると、そこの訂正を必ずしないといけません。
間違った現状の把握は、不適切な目標へとつながってしまいます。
保護者からすると
「それくらいできるでしょ」
と言うことでも、意外とできない生徒は多いです。
中学生で例に挙げると
- be動詞と一般動詞(最初で学習する内容)が分かっていない
- そもそも算数を理解していない
- 前回のテスト範囲の内容を全て忘れている
- 「考える」のではなく「書いている」だけ
きちんと子どもの学力を把握することは、案外難しいものです。
そしてこれを保護者に正確に伝えることも難しいのです。
例えばbe動詞と一般動詞の違いが分かっていない中学生がいたとして
それをそのまま保護者に伝えたとしても、どのくらい理解できていないのか伝わらないときがあります。
保護者の方は英語をもう忘れていたり、苦手だったりするからですね。
これではなんとなく
「基礎ができていないんだな」
程度でしか理解してくれません。
すると
「分かっていない基礎を教えてください」
と言われます。
たかが基礎と言えど、きちんと理解するためにはそれなりの勉強時間が必要です。
そして基礎を勉強しただけでは、テストや受験では点数を稼げません。
つまり基礎を勉強し終えたとしても、学習することが山ほどあるのです。
be動詞と一般動詞を理解しただけでは、まだまだ全然足りないのです。
結果が表れるまでは保護者が想像しているよりも、膨大な勉強時間と生徒の努力が必要になるときがあります。
こういったことをきちんと理解してくれるように、保護者とコミュニケーションを取らなければいけません。
では実際にどうしたらいいのでしょうか?
それはやはり分かりやすい例を挙げるのが一番です。
私はよく保護者の方と料理の話で盛り上がったりします。
余談ですが日々料理をしているお母様の料理話は、ためになることが多いです(笑)
なのでお母様に例を挙げるときは、調味料を使うことがあります🧂
例えばbe動詞と一般動詞(塩と砂糖)
お互い動詞(白い調味料)ですが、役割は大きく違います。
be動詞(塩)を使うところに一般動詞(砂糖)を使うとおかしいですよね。
そして一番良くない点は、動詞(白い調味料)と言うくくりで使っていると、間違うときもあれば正しいときもあることです。
今回はbe動詞(塩)で成功したけど、次回は失敗するかもしれません。
つまり中途半端に点数(味)が良かったとしても、それはbe動詞(塩)と一般動詞(砂糖)を理解して使い分けたからではないのです。
そうですたまたまなんです。
本来なら塩を入れるとしょっぱくなり、砂糖を入れると甘くなると理解しなければいけません。
それを知らずに料理はできませんよね。
これと同じで、be動詞と一般動詞の違いを知らずに英語はできません。
そしてまだ終わりではありませんよ。
塩と砂糖の違いを理解しても、まだおいしいご飯はできませんよね。
- どのタイミングでどれくらいの量を入れるのか?
- 他の調味料との組み合わせは?
などさらに知識を付けることで、おいしいご飯ができます。
英語も全く一緒です
こう説明すると
「うちの子はそんなにできていないんだ・・・」
と理解してくれることがありました。
お子さんの現状をお互いに正しく把握できると、その後の目標とその道のりを決めやすくなります。
適切な目標と努力量が考えやすくなるからです。
そして最後に少し付け加えると、この話はあくまで現状を把握してもらうための例です。
be動詞と一般動詞(塩と砂糖)の違いをきちんと把握するべきかどうかは、また別の話です。
- 基礎を一つマスターするのにかなりの時間が掛かる生徒
- 覚えたことをどうやってもすぐに忘れてしまう生徒
- 楽をして点数を少しでも上げたい生徒
は動詞(白い調味料)と理解した方が点数を取れる場合があります。
個人的には違いを理解した方が絶対に良いと言います。
しかし、どうしても無理な生徒もいるのです。
難しいところですね。
こういったときも、保護者とよく相談をする必要があります。
長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は家庭教師側の視点で、生徒の勉強について話しました。
生徒の勉強と言えど、保護者とのコミュニケーションはとても重要です。
何か勉強で上手くいっていないときは、保護者の立場からも変えられることがあるかもしれませんよ。
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